最終更新日 2023年8月5日
日本は内需が強い国です。
高度経済成長をしていたころは、国策もありさらに内需を高めようとして建設投資がさかんに行われていました。
ビルや住宅、また道路や施設などたくさんの公共事業が行われ、その際に使用される建設機械も生産、販売されました。
しかしその後のバブル崩壊により非常に長い期間にわたり、建設機械の需要は低迷することになりました。
この時には生産が大幅に落ち込み、機械本体を生産する工場も一時的に休むことになりました。
当然建設機械用の部品も全く売れなくなりました。
本当につらい時期でした。
建設機械用の部品といっても単なる加工だけではなく、いろいろな細かな部品を取り付け、一つのユニットに組み上げるものでした。
そのために外部の仕入先へ発注をしなければならないのですが、急に仕事がなくなったため在庫が膨れ上がり、その支払いに困ってしまいました。
私たちがそのような状況だったのですから、外部の仕入先の方々は、もっとたいへんな状況だったに違いありません。
従業員も一時的に休んでもらったのですが給料の何割分しか払うことができず、結果として数人は退職していきました。
若い人たちや熟練者の方々もいました。
単なる販売だけの企業ではなく、高い技術が必要な加工を要する仕事でしたので、重要な人たちが会社を去ることに、強い違和感と寂寥感をおぼえましたが、本当に仕方ありませんでした。
仕入れた素材や仕掛在庫をどうするかが悩みの種でしたが、それ以上に人という財産がいなくなり、果たしてこれからどうしていったらよいか考えること自体が苦痛でした。
そのあと少しづつ景気が持ち直そうとしている時、ご存知のようなリーマンショックがおきたのです。
また世界的なテロなどの事件も頻発したため、日本だけではなく世界的な不況に陥りました。
それまでは新興国、中国などへ活路を見出そうとしてたいへんな努力をしていましたので、まるで崖から突き落とされたような感覚でした。
さらに人員縮小をせざるをえず、従業員の方々にはたいへんな苦労をかけてしまいました。
自社が持っている技術を建設機械向けだけではなく、ほかの業種へ多角的に広げていけばよかったのですが、そこまでのパワーが無く建設機械専門分野にとどまっていたことが、行き詰ったひとつの原因だったと感じます。
ただこの分野ではのi-Constructionという情報技術による自動施工化が確立されてきていますので、少しは明るい材料が出てきたようですね。
建設業界はこれから東京オリンピック、老朽化した社会インフラの整備などで仕事は増えていきます。
ただ少子高齢化などで人手不足に陥っており、この技術を使えば人手不足を解消できそうです。
そうすると機械自体の生産も上がっていきますので、私たちの企業も景気が良くなっていくのでしょう。
時代の変遷の谷間にはいろいろなことがありますが、その激流に飲まれないよう、常に先読みをしていくことが必要ですね。
悪い事ばかりではありませんので、常にポジティブな気持ちを持ちたいです。
建設機械 レンタル 料金表
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